IT経営羅針盤 Offical Blog

中小企業経営者・IT経営支援のための道標「IT経営羅針盤」公式ブログ

『きょうよう』と『きょういく』

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私がこの地に住むようになって、何年になるだろう。

そう、かれこれ35年。毎朝、黙々と歩道を掃除しているボランティアのお母さんがいる。通勤時に軽く「おはようございます」と会釈を交わすくらいのものだった。

今朝も、「おはようございます」と軽く会釈をしてバスを待っていると・・・

 

 

「旦那さん、永く元気に務めているよね・・・」

「いえいえ、おばさんもいつもお元気そうで・・

 毎日、道を綺麗にしてくれてありがとうございます。」

 

と、いままで会釈だけだったのに今朝はいきなり声をかけられた、35年目にして初めてのことだった。

 

「もう定年(退職)されたの?」

「はい。6年前に・・でもまだ働いています。」

「そう、でも『きょうよう』と『きょういく』があっていいね~・・・私もそれで元気なんだね、きっと・・じゃぁ頑張ってね。」

「おばさんもね。」

 

『今日、行くところがある』『今日、用がある』ことが健康の秘訣だそうである。

と、たわいのない会話だったが妙にうれしかった。

 

人が人として成長するのには教育が必要である。教育が教養となり人間が形成される。

歳をとっても知識欲がなくなることはないが、目の衰えは如何ともしがたい。とにかく本を読もうにも印刷した小さな文字を読むことが辛いのである。そんな私に電子書籍という救世主が現れた。かつて電子書籍は若者が見るものと思っていたが、実際使用してみると年寄りにとってこんなに利便性の高いものはない、とつくづく感じるのである。その利便性を多くの老若男女にも享受して頂こうと、今は電子書籍関連のビジネスを生業としている。

今般、「IT経営羅針盤」サイトがオープンし、ITCが持つべき素養を身に着けるための教育・勉強の素材が沢山紹介され、またITCの情報収集・発信の場ができたことは大変嬉しい。

サイトオープンに準じて弊社も、IT経営・IT技術を極めようとする方々のために目的書籍をみつけ易く、また皆様が執筆された至宝の書籍が一般書籍の中に埋もれないようにITCAさま、松島先生のご協力を頂きIT経営専門書店「IT eBook」としてオープンさせて頂いた。

 

(ITCA会員様著作の書籍も多数掲載しております。) http://contendo.jp/store/itebook/

 

IT経営・IT技術を極めようとする方々への情報発信・情報交換・情報収集の場 として皆様にご利用(皆様著作の書籍掲載も含めまして)頂きたいと願っております。

今後も電子書籍の利便性と最新の電子技術を活用し、一味違った電子書籍サイトへ 進化・発展させるべく努力していく所存です。 皆様の忌憚のないご意見を頂きながら、今までにない専門書店をご一緒に育て行く ことができれば幸甚です。

どうぞお気軽にお立ち寄りください。

 

齋藤 隆

IT経営と人材育成

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 ロボットや人工知能が普及すると、人間は何をするのだろうか、仕事がなくなるのではという懸念が、いろいろ な場所でささやかれています。たしかにかなりの場面で人の代わりを務め、仕事自体がなくなりそうです。


 いままでも、産業革命をはじめ、歴史の転換点では、多くの仕事がなくなりました。今、ITビジネスの世界でもクラウド時代になるとSI受託や代理店ビジネスがなくなる、あたかも黒船襲来とばかりに仕事がなくなることが懸念されています。しかし、クラウドになればれなるほど、どのようにクラウドを活用したらいいかという支援の仕事は必要だといわれています。減る仕事の一方で、 増える仕事もあり、要は仕事を変えればいいのです。


 しかし、すぐに変われない、知識がない、経験がないと、自分の変革をしぶる人もいます。それまでの経験だけで仕事ができるはずもなく、学び直しが必要になります。しばしば、学生時代にもっと勉強しておけばよかったという声を聞きますが、それは 何を学びたいかがはっきりしたのです。決して学生の時に何もしなかったわけではないのです。仕事から新しい知識へのニーズが生まれるのです。しばしば「学ぶ時間がない」という人もいますし、「勉強ばかりして売上げが増えるのか」という経営者もいます。しかし、学びのない提 案が顧客を感動させることができるでしょうか。退職して時間ができたら学べるでしょうか。忙しいからこそ、学びたいと思うのです。


 かつて、私の部下が仕事をしながら夜間の大学院に行きたいといってきました。2つ条件をつけました。学んだことを部内で知識共有を図ること、仕事を時間内に終了させ、仕事を理由に遅刻、欠席しないことです。彼は、無事、優秀な成績で修了し、大きく成長し昇進しました。


 認められるためにもっといい仕事をしたいと思うならば、学ぶ時間を確保することは現代の知識社会では必須です。そのために、業務の効率化、 改革を進めることが、業務の生産性を高め、学ぶ時間を作り、個人の成長につながるというのは、間違いないと思えます。

 

松島桂樹